ストリートラグビー憲章

ストリートラグビー憲章

1. はじめに

ゲームをプレーすることと、それに伴うサポート活動とは別に、ストリートラグビーには勇気、忠誠心、スポーツマンシップ、規律、そしてチームワークといった多くの社会的・情緒的概念が包含されている。この憲章は、競技方法と行動、および、取り巻く活動の評価を可能にするチェックリストを示すためにある。そしてその目的は、ストリートラグビーがそのユニークな特徴をフィールド内外の両方で維持することを確実なものとすることにある。
この憲章は、ストリートラグビーというスポーツをプレーし、コーチし、競技規則を作り適用する際、また、それを取り巻く活動を行う際の基本原則を網羅している。この憲章は、競技規則とともに、欠かすことの出来ない重要なものであり、すべてのレベルでプレーする人たち、および、その活動を行うすべての人たちのための基準を示すものである。

2.活動の原則

ストリートラグビーは、ワールドラグビー憲章にて語られるラグビーというスポーツと、それを取り巻く文化をこよなく愛し、その認知度の向上を切に願う有志が集い議論を開始したことに端を発する。
ラグビーのゲームには多くのプレーヤーや広大なグラウンドを要すため、日本の環境下におけるゲームの開催にはそれぞれの確保が大きな制約となる。その問題を克服するにあたり、英知を結集し柔軟な思考と発想転換をもって、1チーム3名、そして街頭で実施するという画期的なゲーム形態が考案された。
また、ストリートラグビーはラグビーの認知度向上にとどまらず、仲間づくり、まちづくり、日本全体における健康寿命の延伸を目指し、それを取り巻く活動を全国へ展開し浸透させることが目的でもある。
2015年7月、献身的な協力と支援のもと、東京は日本橋さくら通りを発祥の地とし、人工芝グラウンドを敷設し初の公式ゲームが実施された。
その発端から初公式ゲームが開催されるまでの過程において、信頼、協力、柔軟な発想と英知を結集するといった、不撓不屈の精神と生きがいを感じ合う行動様式によって困難を克服したことを決して忘れてはならない。
そして、そのような精神と行動様式をもって、今後の活動において遭遇する困難にも立ち向かい、より良い活動成果を目指し継続的に改善および進歩することを活動の原則とする。

3. ゲームの原則

3-1.精神

ゲームの精神は、規律、自制、相互の信頼を通してこそ繁栄するものであり、ストリートラグビーのような不規則な展開のゲームの中においては、これらの資質がゲームの将来における成功と継続にきわめて不可欠なものとなる。また、フェアプレーの精神を保ち友情を築くことこそがストリートラグビーにおける基本精神となる。

3-2.目的

ゲームの目的は、それぞれ3名からなる2つのチームが、フェアプレーの精神に則り、競技規則に従い、開催者、参加するプレーヤーすべてとマッチオフィシャルが衝突、転倒などの事故がない安全な環境を保持し、ボールを持って走り、パス、グラウンドタッチして、できるかぎりプレーの回数を増やし楽しむことである。ゲームに求められるスキルと身体的条件はなく、あらゆる体型、サイズそして能力を持つプレーヤーが、プレーに参加する機会をすべてのレベルにおいて与えられる。

3-3.ボールの保持

攻撃チームの目的はボールを保持し、相手の防御を否定したスキルに富んだプレーで継続を維持し得点を上げることである。これに失敗するということは、ボールを支配しているチーム側の能力不足の結果として、あるいは相手防御の優秀さのために、相手にボールを譲り渡すことを意味する。ボール保持と継続する能力が、利益と損失を大きく左右するものとなる。

4. 競技規則の原則

4-1.適用

プレーヤーには競技規則を遵守し、フェアプレーの精神を尊重するという最優先の責務がある。
競技規則は、ゲームがストリートラグビーの原則に従ってプレーされることを保証する為に適用されなくてはならない。レフリーとボールアシスタント3名はこれを公平さと一貫性、繊細さにおいて、最高のレベルを維持し管理することで達成しなくてはならない。その返礼としてマッチオフィシャルの権威を尊重することは、コーチ、キャプテン、そしてプレーヤーの責任である。